代々木ゲームルームの感想 (2)

5月 19th, 2013 No Comments »

そしてゲームルームでもうひとつ、面白い&凄い、と思ったことは自作のカードゲームを作ってくる方がいるということ。

制作途中のものをいわばテストプレイというかたちになるのだけれど、まずひとつテーマの選択として「なんでこのテーマでゲームを作ろうと思いついたんだろう」という発想力と、先週と今週ではしっかりとブラッシュアップが行われていて明らかにゲーム性が上がっていたことへの驚きが。

自分の飯の種であるコンピュータゲームの場合(もっとも、「ゲームソフト制作」に直接的に携わっていたのは学生時代なので約 20 年前ですが)、こういったゲーム性のチューニング(レベルデザイン・ゲーム内ルールの変更など)というのはスクリプトで書かれていたとしてもそれなりに手間がかかるうえ、今まで無かったルールや仕様を追加する場合にはその分の追加仕様書とそれを元にしたコーディングとテストが必要になりますから、制作期間のある時点を過ぎてしまうと新規追加や削除といった全体影響があるような変更を入れる事は難しく、単なる調整レベルしか出来ない事が多いので、QA を行う段階でテストプレイヤーからハッとするような意見が上がってきても、その時点のプログラムに盛り込むことは非常に難しく、もし可能だとしてもそれは発売後のアップデートパッチをリリースする機会があれば出来る可能性がある、といった感じなので、どんどんと仕様やルールに手を入れることができるというのは自作アナログゲームならではだな、と感じたのでした。

それに自分は CS ゲームの最前線で飯を食っているとはいえ、業務領域的にロジカルシンキングを求められがちなのでゲーム制作における発想の柔軟性的な部分というのはもうアタマに残っていないような気がしてしまうんですよね(´・ω・`)ジジイダシ

異業種の方と同じゲームをプレイする、というのは会話の端々からも日頃自分の周囲にいる人々とは違ったベクトルを感じられることもあり、きっかけは特殊でしたがゲームルームへの参加は個人的に自己啓発的な意味でも有意義だなーと感じているのでした。

代々木ゲームルームの感想 (1)

5月 11th, 2013 No Comments »

3 月位から代々木ゲームルームにお邪魔させて貰って、いろいろと遊ばさせて貰っているのだけれど、トータル 20 年以上仕事でゲームに関わっているのに、こんなに対人アナログゲームに触れていなかったんだなーと痛感。

ゲームルームでは人狼も頻繁に行われているのだけれど、僕が最初に人狼やったのは 2005 年頃で、使っていたのは当時日本では最新版だった 2004 年版のタブラの狼。ただ、参加メンバーがさほど多くなかったから 2004 年版で追加された疫病神やオカルトマニアは使ったことが無くて、下手するとフリーメイソンも居ないケースもあったくらい。

結局、なかなかメンバーの都合が合わなくて翌年にはプレイすることはなくなってしまったのだけれど、いまになって TV 番組で取り上げられたりして知名度が上がってきているのはなんか不思議な感じ。

対人アナログ(ボード・カード)ゲームというと、高校生の頃(1987 年頃)に D&D の新和版をやっていて、なぜか AD&D にもソード・ワールドにも移行せず、もっぱら PC でのプログラミングと PC/CS 機でのゲームばかり遊ぶようになって、結果仕事もその流れで PC ゲーム→CS ゲームの中の人となってはや二十余年、この期間ってタブラの狼やっていた時期を除くと、人間同士で遊ぶゲームっていうと格ゲーとオンライン麻雀くらいしかやっていなかったという。

久々に人間同士で遊ぶカード・ボードゲームをやってみて思ったのは、やっぱり人間絡むと面白い!ってことと、長く遊ばれているゲームのルールやカードのギミックにはちゃんと計算がされていてゲーム性に密接な関係があるということ。最初はルールやカードのギミックに使いどころがわからない、と思っていてもゲームが進行していくと「ああ、あのカードの使いどころはこういうシチュエーションを想定していたのか!」と気付いて、なるほどねーと得心するも、そんなのはまだまだ初心者の域で実際にはもっと違った意味でした!残念!なんてことばかりで、そりゃ長く遊ばれているわけだよミタイナ。

同じボードゲームでも運の要素が絡まないゲームには、定石(定跡)が存在していて、チェッカーやチェスの 6 駒以下のケースのように全ての局面が解析されていてデータベース化されているなど、人為的ミスが発生しない限りはある時点で勝敗が決してしまうということがあり得るけれど、多くのカード・ボードゲームにはダイスロールや山札からドローという運の要素が絡んでくる(*)ため、予想外の展開になることがあるからレベル(ゲーム習熟度)の差があるプレイヤー同士でプレイしてもそれなりに楽しめたりするのが面白いなあと。

で、なによりゲームルームに来ている皆さんは皆それぞれにそういうゲーム大好きな方なので、新作をプレイしたり定番ゲームをガッツリプレイしたりと手隙の人がでないくらい常に何かが動いているのに驚いたのでした(つづく)。

* 精密ダイスで無い限りはダイスの目は重心の偏りから 5 の目が出やすくなる傾向があるし、カードを山札からドローする場合もカード全体の構成と現在判っているカードの種類を把握する(カウンティング)することでドロー時の期待値に近い値を得られる可能性があるので、そういった意味ではある程度の推測や経験則の要素が入り込むのは間違いないけれど、ここではその要素もプレイヤーのレベルと考える